Lord Blechnum / シシガシラ卿
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Kewには大きな温室が3つあるのですが、中でも一番新しい1980年代に建てられた
Princess of Wales Conservatory は温室の中が熱帯雨林、温帯雨林、熱帯乾燥など
いろんな気候に分かれており、また雨水を地下のタンクに貯め、各環境に合わせた水質を作り
温室に戻すという大変・エコハイテクな設計の温室です。
Princess od Wales Conservatory
Strongylodon macrobotrys / ヒスイカズラ
こんなハイテクな温室ではあっても、やはり植物を外部から持ち込むため、どうしてもアブラムシがついてしまい、
そのアブラムシを食べてくれる小さな昆虫を入れてみたりしましたが、今度は昆虫が増えすぎてしまい、、、
最後の手段で雇われたのがこのチャイニーズ・ウォータードラゴン/ Physignathus cocincinus です。
一昨年の終わりに長年君臨していたチャビーが大往生し、今は新しい Lord Blechnumが取り仕切っています。
この温室の中の生物多様性を支える貴重なスタッフの一人(?)です。
Blechnumはシシガシラ科のシダ植物で、彼はシダの中にいることが多いため、スタッフに「シシガシラ卿」と呼ばれています。
他にも小型のメスが2匹いるようです。(一夫多妻制)
標本室探検(1)/ Herbarium explore(1)
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標本室WingC
Herbarium Wing C
せっかく標本室の中で仕事をしているので、この機会に少し探検をしてみたいと思います。
Kewの標本室には7百万以上の植物標本が管理されており、世界最大のコレクションです。
古いものではジョセフ・バンクス卿がキャプテン・クックと共にエンデバー号で探検した際のもの、
またダーウィンが持ち帰ったものなども含まれています。
Kew Herbarim holds over 7 million specimens, some going back to the plant hunting yoyage of
Sir Joseph Banks with Captein cook, also collected by Charles Darwin.
標本室の戸棚の中
Inside of Herbarium's cabinet
私の机の周りはツツジ科・ツツジ属の標本で、中には2代目園長、Sir Joseph Hooker(1817-1911)が
若い頃ヒマラヤの探検から持ち帰ったシャクナゲも多く含まれています。
Around my desk is Ericaceae、 Rhododendron collection.
Many of them are collected by 2nd director of Kew, Sir Joseph Hooker ( 1817-1911 )
when he explored Himalayas.
シャクナゲの標本
Specimen of Rhododendron
また標本室中央には植物の実の標本棚があります。
The center of Herbarium is drawers for fruits specimens.
引き出しの中には多くの怪しげな植物の実が入っています。
Inside of drawers - you may find very strange fruits from all of the world.